ステンドグラスから飛び出す騎士に度肝を抜かれた!80年代のSFXがすごい【映画感想】ヤング・シャーロック ピラミッドの謎(1985)

1980年代

日本公開日:1986/03/08
 初鑑賞日:1986年(日劇=有楽町マリオン)

ハリウッドの大ヒットメイカー、スティーブン・スピルバーグ製作総指揮によるミステリー・アドベンチャー。名探偵シャーロック・ホームズと彼の助手ワトソンが少年時代に出会っていたという設定の下、ロンドンで発生した連続殺人事件の解決に挑む彼らの活躍を、当時最新鋭のCGを駆使して描く。バリー・レビンソン監督がメガホンを取り、後に「ハリー・ポッター」シリーズの監督を手掛けるクリス・コロンバスが脚本を担当している。

1985年製作/106分/アメリカ
原題:Young Sherlock Holmes

引用元:映画.com

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映画の想い出

80年代の映画界を席巻したスピルバーグとルーカスですが、二人の代名詞と言えばやはりSFXです。
当時、彼らは監督作だけではなく、「製作総指揮」というクレジットでもヒット作を量産していました。

そんな中公開された本作も、多聞に洩れず斬新なSFXが話題となり、中学生の自分はそれが観たくて映画館に足を運んだのでした。SFX目当てで映画を観に行くというのも時代を感じますね。

当時できたばかりの有楽町マリオンに弟とふたりで電車に乗って行ったのですが、当時は入れ替えも指定席も無く、チケットを買って場内に入るとすでに満席。
弟と一番後ろの通路に立って観る事になりました。
ふたり並んでじゃなければ座れたのかもしれませんが、小学生の弟だけ座らせるとか、子ども過ぎてまだそういう考えが出てきませんでした。
これが、初めての映画館での「立ち見」体験になりました。

映画自体はあまり印象に残りませんでしたが、目当ての特撮は期待通りで満足したのを覚えています。豪勢な鳥の丸焼きがレストランで突然襲ってきたり、かわいいお菓子たちが歩いたりというコマ撮り特撮も好きですが、やはりステンドグラスから騎士が飛び出てくるシーンが凄かった!
CGなどまだまだ馴染みのなかった当時こんなのは当然見たことがなく、度肝を抜かれました。

今観直すと監督がバリー・レヴィンソンだったり、脚本がクリス・コロンバスだったりするのも面白いし、儀式のシーンが「インディ・ジョーンズ魔宮の伝説」にそっくりなのも意識的にそうしたのかとても興味深いところです。

キャストは、若きホームズを演じたニコラス・ロウは他の作品でも見たけど主役級の作品ではないし、ワトソンの彼はその後他の映画に出たのかも分かりません。ヒロイン役の彼女もそうだっし、俳優陣のその後はあまりパッとしなかったですね。

また、今ではマーベル作品などでも珍しくありませんが、この作品にはエンドロールの終わりにサプライズ映像があります。
上映開始時、「最後まで席を立たないで下さい」というメッセージが出たのを鮮明に覚えていますが、当時シャーロック・ホームズの原作を読んでいなかった自分や弟には、そのサプライズの意味が良く分かりませんでした。

はじめての有楽町マリオン、はじめて弟とふたりだけで行った映画、はじめての立ち見。
自分にとっては映画の内容よりもそういう部分で良い想い出になっている作品です。
思えば、映画好きになっていったのもこの頃でした。

2023年、やっとBlu-rayが発売になりました。ご興味ある方は是非!

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