デヴィッド・ボウイと坂本龍一とビートたけしが競演する80年代が凄すぎる!【映画感想】戦場のメリークリスマス(1983)

1980年代

日本公開日:1983/05/28
 初鑑賞日:不明(VHS)
劇場鑑賞日:1992/03/19(東銀座:東劇)

第2次大戦中のジャワ山中。日本軍捕虜収容所という、極限状況に置かれた人間たちの相克を描いた異色のヒューマンドラマ。日本軍のエリート士官ヨノイと連合軍捕虜セリアズ少佐の愛情めいた関係を中心に、日本軍人と西洋人捕虜との関係が興味深く描かれる。坂本龍一、ビートたけし、デビッド・ボウイといった国内外の異色スターたちが共演し、坂本の音楽も高い評価を得た。

1983年製作/123分/日本・イギリス合作
原題:Merry Christmas Mr. Lawrence

引用元:映画.com

Twitter短評

感想

初めて観たのはVHSでした。しかし、何度もリバイバル公開されている名作ゆえ、後追いで劇場鑑賞されている方も多い事でしょう。自分も初公開時には劇場に行っておりませんが、1992年のリバイバル時に初の劇場鑑賞となりました。

本作は、戦争の非情さを描きながらも、人間の絆や友情の尊さを綴った作品です。
舞台は、第二次世界大戦中の太平洋戦争時代、日本軍とアメリカ軍の捕虜たちが共同生活を送る中で、国境を越えた友情や連帯感が芽生えていく様子が描かれています。

この作品の魅力のひとつは、主要キャスト4人が演じるキャラクターの絶妙なバランスだと思います。坂本龍一、ビートたけし、デビッド・ボウイ、トム・コンティ。彼らが醸し出す役柄の重みと存在感が、この作品に深みを与えています。映画のラストシーン、ビートたけし演じるハラ軍曹が見せる印象的な表情は忘れることができません。

また、出演もしている坂本龍一が手がけた作品のテーマ曲「戦場のメリークリスマス」は誰しもが知る有名な楽曲であり、その美しい旋律が映画の情感やメッセージを一層深めています。

本作は、自分にとって戦争をテーマにした作品の中でも特に心に残る作品であり、戦争の悲惨さをリアルに描きながら、人間の尊さや友情を美しく描き出しています。
いろいろと考えさせられますが、それに留まらずとても美しい作品です。

【2023.4追記】
2023年3月28日、坂本龍一さんが亡くなりました。
ご冥福をお祈りします。

映画の想い出

銀座シネパトスでアルバイトをしている時、バイトの先輩から処分したいからと映画のパンフレットを何冊かもらったことがありました。その中のボロボロな1冊がこの「戦メリ」で、何度も読み返したものです。

それから間もなく、1992年だったと思いますが、劇場でリバイバル公開された際に観に行きました。
携帯電話も無かった時代ですが、当時お付き合いをしていた彼女と劇場で待ち合わせをしていて、どちらかが遅れたんです。結局会えないまま映画が始まり、別々の席で観て、映画が終わった後にロビーで会ってケンカしたのも良い想い出です。
当時は自由席だったし今みたいに入れ替えも無かったということで、その辺も時代を感じますね。

ちなみに新しい記事が読みたくてこの時もパンフレットを購入したのですが、内容は先輩からもらった物の復刻版で、全く同じものでした。

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